PCゲーム「Kenshi」では、一度仲間にしたキャラクターを解雇するとそのキャラクターはテックハンター所属のNPCとなり、多くの場合自動的に「放浪商人」というタスクに従って行動し、街を探索したり買い物をするようになります。
この放浪商人のタスクは、解雇直前に与えた最後の命令を完了させてから行われます。例えば、NPCへの攻撃指示を出してからキャラを解雇した場合、テックハンターに勢力が変更された状態でNPCを攻撃して、戦闘が終わると放浪商人になります。
この場合はNPCとテックハンターが戦闘を行った扱いになるので、プレイヤー勢力とNPC勢力の友好度は悪化しません。仲間を鉄砲玉のようにして扱うことが可能です。また、酒場で雇える一部のNPCは解雇後にもう一度雇用ダイアログが発生し、再び雇いなおすことが可能になります。これを組み合わせると自分の手を汚さず気に入らない相手を襲撃することができるようになります。
このように、キャラクター解雇後の挙動を複数組み合わせることで様々なグリッチへの応用が可能です。今回はこの挙動を私が確認した限りで記載していくので、皆さんのグリッチ開発に生かしていただけると幸いです。
解雇直前の命令に関する挙動
- NPCへの攻撃指示を出してから解雇した場合、解雇後に攻撃が行われる。
NPCと解雇後のキャラとの戦闘が始まるが、プレイヤーは無視される。
ただし戦闘後、NPCにカーソルを合わせると赤カーソル表示になる。
戦闘後、NPC勢力とテックハンターの友好度が悪化する場合がある。
周辺にテックハンターがいても、解雇後のキャラクターに加勢することはない。 - NPCを担いだ状態で檻に入れる指示を出して解雇した場合、解雇後にNPCを檻に入れる行動をする。
NPCの勢力内の重要度(faction importance)に応じてテックハンターとNPC勢力の友好度が悪化する。
そのNPCはテックハンターに捕まった扱いになるので、自拠点の檻であっても開放すると囚人解放のダイアログが出る。NPCによっては仲間になったり、友好度が上昇したり、お金をもらえるイベントが発生する。
NPCが入っている檻を開放する指示を出して、そのキャラを解雇した場合、NPCは解雇後のキャラの仲間になってテックハンターに加入する?(要検証)
解雇後のキャラクターの挙動
- 解雇後のキャラクターにカーソルを合わせると緑カーソルで表示される。
詳細な効果は不明。 - 雇用ダイアログなど、そのキャラの雇用前にNPCだった時点で所持していたダイアログは解雇後にも発動するようになる。防具の制服タグ外しに便利。
ただし、雇用ダイアログにはほぼすべてにNPCのステータスが一定以上だと仲間にならないリミッターがついているので注意。 - 店主などの取引ダイアログを持つキャラクターを仲間にしてから、アイテムの入ったバックパックを持たせて解雇すると取引が可能になる?(要検証)
- キャラの勢力内の重要度(faction importance)は解雇前も解雇後も変わらない。
例えばシェク王国のセトを仲間にした後解雇して攻撃したり檻に入れたりすると、シェク王国と敵対する。